南フランス3つのワイン生産地と特徴
ローヌ地方
コート・ロティー
ローヌ地方の北部に位置します。
主にシラー種で作ります。
古くからのワインの生産地で、濃厚で男性的なワインと言われています。
シャトーヌフ・デュ・パプ
ローヌ地方の南部に位置します。
グルナッシュ種を主体に、ブレンドして作ります。
14世紀、ローマ法皇が飲んでいたワインで、個性的なワインが作られています。
プロヴァンス地方
コート・ド・プロヴァンス
地中海沿岸に位置する、ロゼワインの有名な生産地です。
サンソーやグルナッシュやシラーなどをブレンドして作ります。
冷やして飲む辛口フルーティなロゼワインは、見た目もオシャレで価格も手頃の人気あるワインです。
ランドック・ルーション地方
フランス南西部にあるぶどうの生産に適した地域です。
古くから安いワインを大量生産していました。
安くて美味しいワインがたくさんあります。
ブルゴーニュワインが有名な地区4選と特徴
コート・ド・ニュイ地区
ヴォーヌ・ロマネ
ロマネ・コンティは、ブルゴーニュワインを代表する世界一高価なワインです。
ピノ・ノワール種のみで作られます。
年間6.000本くらいしか生産されていない貴重なワインです。
ジュヴレ・シャンベルタン
ナポレオンが愛したワインで、ブルゴーニュの王と言われています。
ピノ・ノワール種のみで作られます。
力強く男性的なワインと言われています。
コート・ド・ボーヌ地区
ボーヌ
女性的なワインで、ブルゴーニュワインの首都と言われています。
ピノ・ノワール種で作ります。
生産量が多いので、ブルゴーニュワインの入門におすすめです。
アロース・コルトン
ブルゴーニュ地方で唯一、赤と白の特級畑を持っています。
白ワインは、流通量が少ないので高値で取引きされています。
ブルゴーニュで白ワインが有名な産地です。
シャルドネ種で作ります。
熟成したヴィンテージワインが人気です。
シャブリ地区
シャブリ・グランクリユ
辛口の白ワインで大人気です。
シャルドネ種で作ります。
グランクリユは、7つの畑でのみ作られる特級ワインです。
ボジョレー地区
11月の第3木曜日に解禁される新酒です。
ガメイ種で作られたワインで、フレッシュなワインです。
元々は、ぶどうの出来栄えをチェックするためでしたが、収穫を祝うお祭りとして楽しみます。
ドルドーニュ川右岸地区のボルドーワイン6選と特徴
ドルドーニュ川右岸地区
メルローが主体となり、渋みが穏やかなワインが多いです。
ポムロール村
生産量が少ないので、高価なワインが多いです。
シャトー・ペトリュスは、ほぼメルローで作られたワインです。
希少価値があり、幻のワインと言われています。
上流階級のステータスシンボルになっており、ジャムのような口当たりと言われています。
シャトー・トロタノワは、ほとんどペトリュスと同じ製法で作られます。
ペトリュスよりも安く買える、人気のワインです。
トロタノワとは、憂鬱の意味で土壌が固く耕すのが大変な畑だからです。
シャトー・ルパンは、メルローを主体に作られます。
ペトリュスを凌ぐ、人気と価格のワインとなっています。
偽造ワインが作られるほどの人気で、偽造防止のためラベルに特殊加工を施しています。
ボルドーワインですが、ブルゴーニュワインに似ていると言われています。
シャトー・オーゾンヌは、メルローとカベルネ・フランを半分くらいの割合で作ります。
生産量が極めて少なく、激レアなワインです。
ボルドーのブルゴーニュと言われ、甘い香りと秘めたコクがあります。
シャトー・シュヴァルブランは、メルローとカベルネ・フランをブレンドし、カベルネ・フランが少し多めです。
オーゾンヌと並ぶサンテミリオンの2大シャトーです。
飲み頃の期間が長く、ヴィンテージワインが人気です。
シャトー・フィジャックは、メルローとカベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドして作ります。
1級Aに近い1級Bと言われ、価格が安くてもおいしい人気のワインです。
カベルネ種が多く含まれているため、力強いワインと言われています。
ボルドーワインが有名なフランスの村4選と特徴
ジロント県メドック地区ポイヤック村は、人口5.000人程度のワインの名産地です。
シャトー・ラフィット・ロートシルトは、ロスチャイルド一族が所有するシャトーで作られます。
カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルローなどをブレンドして作ります。
18世紀、ベルサイユ宮廷の晩餐会でポンパドゥール夫人が愛飲したため、王のワインと呼ばれています。
シャトー・ムートン・ロートシルトは、100年以上の努力により、第1級格付けを勝ち取ったワインです。
カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルローなどをブレンドして作ります。
ラベルは毎年有名な画家がデザインしており、見た目も美しいワインです。
シャトー・ラトゥールは、サン・ランベールの塔がシンボルマークで、最も男性的な力強いワインと言われています。
カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルローなどをブレンドして作ります。
50年以上の長期熟成が可能なワインで、ヴィンテージワインが人気です。
マルゴー村
ジロント県メドック地区マルゴー村は、人口3.000人程度のワインの名産地です。
シャトー・マルゴーは、作家ヘミングウェイが好んだワインで、最も女性的なワインと言われています。
カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルローなどをブレンドして作ります。
ポンパドゥール夫人がシャトー・ラフィット・ロートシルトなら、デュ・バリー夫人はシャトー・マルゴーを愛飲し、ワインの女王と呼ばれています。
ペサック村
ジロント県グラーヴ地区のペサック村は、メドック地区の南に位置します。
シャトー・オー・ブリオンは、メドック地区以外で唯一の、第1級格付けワインです。
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブレンドし、他のワインと比べるとメルローを多く使用します。
エレガントで飲みやすいワインと言われています。
ソーテルヌ村
ジロント県ソーテルヌ地区のソーテルヌ村は、グラーヴ地区の南に位置します。
シャトー・ディケムは、世界最高の極甘口白ワインです。
セミヨンを主体に、ソーヴィニヨン・ブランをブレンドして作ります。
ぶどうを菌に感染させて糖度を高めた、貴腐ワインです。